ブログ
2026.10.31
クリスマス、はじまる。― BIGツリー編 ―
9月にこのブログでお届けした、
「クリスマス、はじまる。」
あのとき倉庫の2階から降ろしていたのは、黒い枝葉が特徴の「BKツリー」でした。
まだ残暑の厳しい時期から始まった、アート工藝社のクリスマス準備。
そして10月。
いよいよ今年も、「大御所」の出番がやって来ました。
その名も――
我が社のコードネーム「BIGツリー」。
名前は、そのまんまです。
でも、サイズは名前から想像する以上かもしれません。
なんとその高さ、
約8メートル。
一般家庭のクリスマスツリーと比べ、もはや同じ「ツリー」という言葉で形容していいのか迷うほどの大きさです。

設置されるのは、愛媛県内の某大型商業施設。
吹き抜けのエントランス空間にそびえ立ち、その先端は2階フロアにゆうゆう届きます。
毎年、多くのお客様を迎える、この施設のクリスマスのシンボル的存在です。
そして11月上旬の本番を前に、今年もアート工藝社の倉庫で、
BIGツリー、ついに封印解除
なのであります。
■8メートルのツリーは、そのままでは保管できません。
もちろん、高さ8メートルのツリーをそのまま倉庫に立てておくわけではありません。シーズンオフの間は、いくつもの大きなパーツに分割して保管されています。
今回は、それらを一つずつ引っ張り出して状態を確認。
ホコリを払い、装飾や電飾などに異常がないかチェックしていきます。
…と、言葉で書くと簡単なのですが。
なにしろ一つひとつが、デカい。
台座を含めれば四層構造。
しかも下部の二層は、それぞれさらに分割されています。
床に置いた状態でも、上の方を確認するには脚立が必要になるほど。
普段目にする完成形からは、なかなか想像できない大きさです。

今回この作業の中心になったのは、女性スタッフたち。
ツリーの周囲をぐるぐる回りながら、
「あ、これ、ちょっとホコリかぶっとるー」
「この飾りは大丈夫そう」
「なんかここの配線、再点検してもらった方がええかも…」
と、手分けして確認作業が進みます。

黒い枝葉の間には、赤やゴールドのボール。
音符やト音記号、雪の結晶、キャンディの形を模したオーナメント。
倉庫の中で見ると、やたら巨大な黒い物体でしかないのですが、近づいてみれば、実に細かな装飾の集合体です。
これら一つひとつを整え、もう一度クリスマスの舞台へ送り出してやる。
これも私たちの仕事です。
■倉庫では「部品」。現場では「景色」。
今、目の前にあるのは、分割されたツリーのパーツです。作業現場においては、ただ大きな黒い塊がいくつもひしめき合って並んでいるだけ、といった様相ではあります。
でも、スタッフたちは知っています。
これらが現場へ運ばれ、組み上げられ、照明が灯った瞬間――
そこにはまったく違う景色が現れることを。
ぜひ想像してみて下さい。
2階まで届く巨大なクリスマスツリー。
きらきらと輝く赤やゴールドのオーナメント。
その周囲を行き交うお客様。
足を止めて見上げる子どもたち。
スマートフォンを構えるカップル。
「すごーーーい!」
そんな声が聞こえてくる瞬間を想像しながら、倉庫での地道な作業は続きます。
華やかなクリスマスディスプレイも、最初から華やかなわけではありません。
重い部材を慎重に下ろし。
ホコリを払い、曇りを磨き。
点検して。
補修して。
もう一回点検して。
積み込んで。
現場へ運び。
そして、大勢のスタッフで組み上げる。
お客様が目にする「完成した景色」のずっと手前に、こうした準備があります。

(さて、作業スタッフは全部で何名いるでしょう?)
■今年も「冬の文化祭」が近づいてきました。
以前の記事でも書きました。
アート工藝社にとって、この季節の仕事はどこか
「文化祭の準備」
に似ています。
みんなで一つのものを作り上げる。
時間も手間もかかる。
予定外のハプニングで計画通りにいかないこともしばしばありますが、
そこを知識と経験とスタミナで、しっかり乗り越える。
そして本番が終われば、撤去もしなければならない。
なかなかに大変です。
でも、完成した瞬間の達成感は、それ以上に大きい。
特にクリスマス装飾は、自分たちが作ったものを楽しんでくれている人たちの表情を、実際に見ることのできる仕事です。
それは、制作や施工に携わった私たちにとって、何よりもうれしい瞬間でもあります。

BKツリーの準備から始まった今年のクリスマスも、
いよいよBIGツリーへ。
そしてこのあと、各地の店舗や施設でさまざまな装飾の設営が始まります。
アート工藝社にとって、一年で最も忙しいシーズン。
そして、一年で最も華やかな季節。
私たちの「冬の文化祭」も、いよいよ佳境に入ってまいりました。
11月。
この巨大なツリーがどんな姿になって皆さまを迎えるのか。
その様子は、また改めて。
クリスマス、本番まであと少しです。
…こんな仕事を、一緒にやってみませんか?
アート工藝社では、看板・ディスプレイ・イベント装飾など、
「街の景色をつくる仕事」に携わるスタッフを募集しています。
→ [アート工藝社・採用情報はこちら]